今は亡き父が私の二十歳のお祝いに向島のお座敷遊びに連れていってくれました。

下町生まれの私の祖父や父は向島のお座敷遊びをしていました。

そのお座敷にヒラメちゃんという芸者さんがいて、一番の人気者でした。

父がおい～ヒラメ！娘を紹介するぞ！

と言った時、少し目の離れた女性にヒラメ！と呼んだ父をなんてこというんだ！

とびっくりしてテーブルの下で膝を叩いたのを覚えています。

ヒラメちゃんはそんな心配をよそにはじける笑顔で父の横にすわり、びっくりしている私に気づき

私ね、目がちょっと離れてるでしょ！だからヒラメ！宜しくね！といいました。

なんて可愛いんだ！なんて魅力的なんだ！

コンプレックスにとらえてしまう人もいるかもしれない。

人と少しばかり違うところをみんなコンプレックスにしているよね。

私も多くの女性たちと関わりますが、素敵だなあ～と感じていると

大抵の方が、

私、そこがコンプレックスなんです、といいます。

そんな時ヒラメちゃんをいつも思い出してこの話をします。

明るくて、強くて、頼もしくて、

女性としても人としてもとびきり魅力的なヒラメちゃん。

父からの二十歳のお祝いはヒラメちゃんから学んだ生き方でした。

もし、皆さんにコンプレックスがあるなら大抵は魅力に変わることができると思います。

私はメイクレッスンするときにどんな印象になりたいのか、今の自分のどこが好きでどこが変わりたいのか

じっくりとお話をお聴きしてメイクを始めていきます。

先日も一重が嫌だと言っていらした方に涼しげなかっこいいメイクをしたらなんともクールで一重でよかった！と言ってくださいました。

みんな！自分を知ろう！もっともっと自分を好きになろう！

 

るん大西・・・